谷口基金

囲碁愛好者 谷口公代氏が平成28年10月 基本総額 500万円で谷口基金を設立。
囲碁に情熱を持って取り組み、研鑚のため努力を重ね向学心はあるが経済面で困窮している低段の若手棋士を支援・助成し、対象者達の棋道へのより一層の励みとなり修練に役立つことを目的とする。
基金の使途内容
1、トーナメントの開催
年1回 10~11月開催
→第2回谷口杯アマチュア予選会の詳細はこちら
本戦対象者 | 若手プロアマ棋士16名 |
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賞金総額 | 300万円(優勝賞金100万円) |
2、奨励金助成制度
対象者 | 将来有望と期待でき、日常の生活態度・礼儀作法等につき一般常識を持ち合わせた者。かつ経済的に厳しい環境に置かれている低段の若手棋士。 |
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対象人数 | 2~3名程度 |
助成金 | 月額3万円程度 |
期間 | 1年間(支援期間満了後再申請により審査の上延長もありうる) |
祝い金 | 昇段の際 10万円を支給 |
奨励金総額 | 200万円 |
活動内容のご報告
1、第1回「谷口杯」本戦開催
谷口基金の活動の一環として、低段の若手棋士及び棋士を志していた若者によるトーナメント戦第1回「谷口杯」本戦が開催されました。
第1回大会は、アマの予選はなく、推薦によりアマ4名、プロ12名が選出されました。
平成28年10月3日に本戦1回戦が開幕し、同年11月9日に行われました決勝戦では金昞俊三段と西川貴敏氏のプロアマ対決となりました。
対決の結果は、アマの西川貴敏氏が見事勝利し、賞金100万円を獲得し、初代チャンピオンとなりました。
準優勝以下の棋士も50万~5万円を得て、1回戦敗退者(8名)でも2万円を手にしました。
毎年、このトーナメント戦は、開催する予定です。
トーナメント表はこちら
2、奨励金助成のご報告
申請者を書類審査及び面接により、今期は1名に毎月助成することにいたしました。
反響報告と今後について
今回、このような勝ち星に恵まれない低段のプロ棋士やプロ棋士やプロになれずアマチュアで活動している若者を対象にした谷口杯トーナメントは、日本全国でもかつてない大会という事で、産経新聞の朝刊に「埋もれた棋士に母心」と題し、大きく記事が掲載されSNSでの投稿も相次ぎ、又、中国に於いても「こんな日本人がいたのか」と報道され大きな反響を呼びました。
出場棋士からも「こんな有難い大会はない。感謝で一杯です」と喜ばれ今後の励みにつながっています。
この事は、棋士達の間で噂が広がり、次回出場希望申し出者も数多く、これからは出来るだけまんべんなくチャンスを与える選考をしていきたいと考えております。
谷口杯や奨励金は、谷口基金より拠出させて頂いておりますが、「こんなに喜んで勇気づけられるなら出来る限り末永く継続させていただきたい」と毎年500万円の追加基金を支援して頂ける事となりました。
谷口様のお志しを大切に、ますます谷口杯が一層の盛り上がりと発展につながるよう努力して参ります。
関西棋院職員、および棋士一同ご厚意に心より感謝致します。
※懇親会終了後の記念写真
対局終了後は、天満橋にあるOMMビルの「東天紅」で、表彰式と懇親会が行われ、
参加者のほぼ全員が出席し、プロとアマが親睦を深め、大いに盛り上がりました。
第1回谷口杯決勝戦
左側 西川貴敏アマ 右側 金昞俊三段
左側 谷口公代氏 右側 西川貴敏アマ