こんな時どう対処しますか?Q&A
質問リスト
- 教室がピーンと張り詰めた空気になりません。
- 教室でただ打つだけでは面白くありません。楽しんで打たせる方法は?
- こちらがルールを説明していても、聞いていません。
- 級が全然上がらない子がいます。何と声をかければよいですか?
- 強い子と打ちたくないと言う子がいます。
- 詰碁をさせたいのですが、どのレベルを解かせたらよいかわかりません。
- お行儀を何度注意しても良くなりません。
- 子供が悪手を打っている時、どのように対応すればよいですか?
- 授業をしていて、回を重ねるごとに棋力に差が出てきました。
- 囲碁教室中、親が横から口をはさんできます。
- プロになりたいという生徒がいますが、プロになる年齢と棋力の目安はありますか?
- 休憩時間を作りたいのですが、どんなことをすればよいのかわかりません。
- 囲碁を使ったみんなで楽しめる遊びなどないでしょうか?
- 石取りの感覚がなかなか抜けず、陣地へ進めません。
- 小さい子供が、なかなか囲碁をしてくれません。
- 指導碁は、どのような心構えで打つのがよいでしょうか?
- 講師が1人の時、自分が誰かと打ったりかまったりしていると他の子供に呼ばれて収拾がつきません。
- 目を離していると子供同士でケンカ(小競り合い)が始まってしまいました。
- 着手禁止点に石が残ったまま進行していました。
- アタリの状態のまま放置して両者気付かずに打っていますが教えるべきでしょうか?
- 序盤から一線に打ったりして碁の形になっていません。どう教えればよいですか?
- 45分ぐらい経過して子供の集中力が切れてきました。
- 休憩後、再び集中させるにはどのようにすればよいですか?
- ハンデ戦や段級位はどのようにしたらよいですか?
- 子供が泣いたらどう対処したらよいですか?
- ズルをした子がいたらどうすればよいですか?
- Q.教室がピーンと張り詰めた空気になりません。
- 教室内がザワザワしている、先生の話を聞いていないなど、子供たちが集中できていない日もあります。
そんな時は、はじめの10分~15分時間をとり、子供たちとルールについて話をしましょう。
あいさつができているか?道具を大事にしているか?私語をしてうるさくなっていないか?
など確認します。そして、今日がんばることを1つ、決めましょう。自然と空気が引き締まるはずです。
- Q.教室でただ打つだけでは面白くありません。楽しんで打たせる方法は?
- 関西棋院こども囲碁道場では、昇級戦を導入しています。
昇級戦は、規定の成績を挙げれば昇級し、成績が悪かったり、お行儀が悪かったりすると降級します。
そのほかにも、団体戦やリーグ戦など、飽きないように様々なやり方で対局しています。
たまには大盤で連碁や、ペア碁をすることもあります。
入門をしている小さい子供には、対局やお行儀など、頑張ったぶんだけスタンプやシールをあげるのも効果的です。
- Q.こちらがルールを説明していても、聞いていません。
- 一人が聞いていないと、それは周囲にも伝染します。
何度言っても聞かないときは、真剣に叱ることも大切です。
その際には、言葉遣いに注意しましょう。
キレるのは厳禁です!柔らかい言い方でも、真剣に言えば伝わるものです。
- Q.級が全然上がらない子がいます。何と声をかければよいですか?
- 囲碁は、勉強すればすぐに結果がでるものではありません。
勉強したぶん、必ず君の中に蓄積されて、いつかドカーンと爆発する日が来る。
その時は、級は後からついてくるもの。やればやったぶんだけ力になっているよ。
と励ましてあげましょう。
- Q.強い子と打ちたくないと言う子がいます。
- 君がもし、強くなって、周りのみんなから「打ちたくない」と言われたらどんな気持ち?
弱いから打とう。と言われて嬉しいかな?囲碁はちゃんとハンデがある。
強くなるためには、強い人にもひるまずチャレンジしよう。
- Q.詰碁をさせたいのですが、どのレベルを解かせたらよいかわかりません。
- 難しい問題をさせるのは、詰碁が嫌になる原因となります。
少し見たら解けるぐらいのレベルの問題をたくさん解かせましょう。
- Q.お行儀を何度注意しても良くなりません。
- 先生と生徒の信頼関係が良くない傾向かもしれません。
一度、その生徒と1対1で話してみてはどうでしょうか。囲碁だけではなく、家族の話や学校の話も。
行動に異変が起きるのは、なにか悩みや問題を抱えているサインかもしれません。
- Q.子供が悪手を打っている時、どのように対応すればよいですか?
- 決して悪手を叱ってはいけません。
いい手を打ったこと、お行儀が良かったなど、目についた良いことを褒めてあげましょう。
その際に、悪手を見つけたら「こうしたらもっと上手くいくよ」とそっと教えてあげましょう。
そして、次にそれができていたら、大げさに褒めてあげましょう。
- Q.授業をしていて、回を重ねるごとに棋力に差が出てきました。
- 同じ授業をしていても、必ず棋力の差は出てきます。そんな時は、必ず「一番わかっていない子」に照準を合わせましょう。ゆっくりでいい、楽しんで、囲碁を好きになってもらうことが第一です。
- Q.囲碁教室中、親が横から口をはさんできます。
- 小さい子供なら、お父さんやお母さんも一緒に習ってもらうのも良いかもしれません。囲碁を打てる親御さんなら、気になってつい口を挟んでしまうのもしかたないかもしれませんが、子供の成長のためには、自分の力で考え、自分で勝つ喜び、負ける悔しさを味わって、感情をコントロールする方法を覚えなければいけません。情操教育のためには、親御さんにはそっと見守ってもらうようにしましょう。
- Q.プロになりたいという生徒がいますが、プロになる年齢と棋力の目安はありますか?
- 中学生で5~6段ぐらいあれば、十分可能性があると思います。プロになるためには、本人の強い意思、家族の理解と協力、導いてくれる師匠が不可欠です。まず、それを確認し、院生試験等にチャレンジしてみましょう。
- Q.休憩時間を作りたいのですが、どんなことをすればよいのかわかりません。
- 関西棋院こども囲碁道場では、囲碁カルタや、サイコロを使った囲碁のゲームで遊びます。天気のいい日には、公園の芝生まで出かけ、外で囲碁を楽しむこともあります。基本的には生徒がやりたいことをさせてあげるのが一番いいとおもいます。休憩時間にどれだけ子供たちとの距離を縮められるかが重要です。
- Q.囲碁を使ったみんなで楽しめる遊びなどないでしょうか?
- 関西棋院で流行りのサイコロ碁というのは、
9路盤でサイコロを転がして置く場所を決めるというものです。
1が出たら…1線における
2が出たら…2線における
3が出たら…3線における
4が出たら…4線における
5が出たら…天元における
6が出たら…自由における
ルール上置ける場所がない場合は、自由に置けます。
一度遊んでみてください。
- Q.石取りの感覚がなかなか抜けず、陣地へ進めません。
- 陣地の感覚というのは、なかなか難しいものです。
石取りゲームで「取れるところがなくなるまで」というルールで最後まで打たせ、陣地を説明すると良いでしょう。
また、9路盤の棋譜並べを2人一組で最後まで並べさせ、整地も練習させるのも効果的です。
指導碁を打ちながら、陣地を説明するのも良いでしょう。
- Q.小さい子供が、なかなか囲碁をしてくれません。
- 子供が興味を引くように、話術で楽しませましょう。
最初から囲碁を教えようとしてはいけません。子供が、興味を持ってやる気になるまで根気よく待ちましょう。
それまでは碁石で何かの形を作るなど、碁盤と碁石に触れさせて慣れるまで待ちましょう。
- Q.指導碁は、どのような心構えで打つのがよいでしょうか?
- 子供の棋力に合わせて打ちましょう。基本は、無理に勝とうとしないこと。
とくに、入門の子供の石は絶対に取ってはいけません。こちらの石が全部取られるように誘導しましょう。
先生に勝つ、ということが自信につながります。ただし、初段以上の子供には、真剣に打つことで生徒に尊敬されることもあります。
- Q.講師が1人の時、自分が誰かと打ったりかまったりしていると他の子供に呼ばれて収拾がつきません。
- 講師が1人の場合は、バラバラに打たせたりせず、同じことをみんなでやりましょう。
リーグ戦などは生徒たちでグループを決めて、責任をもってさせることも自主性が出て効果的です。
- Q.目を離していると子供同士でケンカ(小競り合い)が始まってしまいました。
- ケンカ両成敗。先生はどちらかの味方をしてはいけません。
もめるということは、お互いに相手に不快な思いをさせているということ。
どちらにも謝らせ、仲直りさせましょう。
- Q.着手禁止点に石が残ったまま進行していました。
- まず、状況を詳しく聞きましょう。ただ忘れていただけで、取り除いて問題ない場合は、そのまま取って進行しましょう。
継続できない場合は、お行儀よくできていた場合は褒めてあげて、やり直しさせましょう。
- Q.アタリの状態のまま放置して両者気付かずに打っていますが教えるべきでしょうか?
- どちらかが気が付くまで教えなくていいと思います。
自分で探して見つける練習なので、先生が教えてしまうと意味がありません。
- Q.序盤から一線に打ったりして碁の形になっていません。どう教えればよいですか?
- 10手、20手までの布石の棋譜並べをたくさんさせましょう。
一間トビ、ケイマ、コスミなどの基本の形は陣地を教える時に教えたほうがいいと思います。
- Q.45分ぐらい経過して子供の集中力が切れてきました。
- 45分がんばったことを褒めてあげて、休憩を入れましょう。
基本は、「まだやりたい」と思うぐらいで休憩を入れてください。
疲れてしまった後だと、張り詰めたやる気の糸が切れてしまうことがあります。
- Q.休憩後、再び集中させるにはどのようにすればよいですか?
- 全員席に座らせた状態で、姿勢を正して集中する時間を作ります。
シーンとした時間を作ると、空気が一気に張り詰めます。
- Q.ハンデ戦や段級位はどのようにしたらよいですか?
- 関西棋院では、棋士をアマ8段とし、それを基準に段級位を決めています。
3級、初段以上の昇級、昇段の際には先生と試験碁を行い、棋力・礼儀が昇級に相応しいかを判断します。ハンデは、17子まで当てます。それ以上の差には、級の下の子にのみ成績をつけることにしています。これは目安であって、ルールにこだわらず講師の判断で臨機応変に○や×をつけることも必要です。
- Q.子供が泣いたらどう対処したらよいですか?
- 幼児などは、ときに泣き出すこともあります。子供は泣くのも仕事の1つ。
どうして泣いているのか、よく話してみましょう。外に連れ出して気分転換させることも良いと思います。
ここで適当にあしらってしまうか、時間をかけて接するかで、先生と子供の信頼関係も変わってくるので気をつけましょう。
- Q.ズルをした子がいたらどうすればよいですか?
- 子供はつい出来心でズルをしてしまうことがあります。そんな時は先生と一対一で時間をかけてゆっくり話しましょう。親が子供にプレッシャーをかけているなど、家庭の事情が関連しているケースもあります。そんな時は親御さんともゆっくり話してみましょう。